旅先からはポストカード。
お誕生日にはお誕生日カード。
新生児誕生に結婚記念日など。
欧米では様々なシーンでグリーティングカードを送り合う風習があります。
クリスマスカードをはじめとする、グリーティングカードは日本の年賀状のように欧米社会ではとても重要です。
社会的な重要性だけではなく、外国人の多くに届いたカードを大切にする方をよく見かけます。
その中でもたくさんの人が重要視しているクリスマスカード。
今年はコロナ渦でなかなか会えない海外の大切なかたへ、今年はクリスマスカードを贈って差し上げてみてはいかがでしょうか?
今回はそんなクリスマスカードについて、マナーや書き方、そして英語例文とともにご紹介致します!
外国でのクリスマスカードを贈る習慣
グリーティングカードとは?
グリーティングカードとは、欧米社会において日常的にあらゆるシーンで送り合うカードのことを指します。
冠婚葬祭から、お誕生日、喧嘩の後の仲直りや引っ越しのおしらせから、新生児誕生まで。
人生のありとあらゆるシーンに登場するこのカードの中でもひときわにぎわいをもつのはクリスマスカードではないでしょうか?
様々な種類があり、ほとんどの家に常備されているこのグリーティングカード。
冠婚葬祭などの場で社会的な形式を持つものだけではなく、親しみを込めて大切な人に送ることができる気軽なプレゼントというような感覚もあります。
もちろん手作りのカードもよろこばれますし、オーダーメイドのグリーティングカードまでさまざあにあります。
結婚の報告や新生児の誕生など、喜びをたくさんの人にお知らせしたい時には作られるグリーティングカードは、印刷会社にオーダーしてオリジナルなカードを作る人が主流です。
基本的に、旅先から送るようなポストカードではなく、二つ折りや三つ折りされているカードをさらに封筒に入れて送ります。
冠婚葬祭などプロトコールが重視される場などでは二つ折りが主流ですが、その種類はさまざま。
開いたときに飛び出る仕掛けのあるポップアップ型のものや、アコーディオン型、切り抜きや、ジオラマがたのしめるものなど様々な形があります。
現在、国際郵便で乾電池は取り扱いできないので注意が必要ですが、光が当たると音楽が流れる仕掛けになっているものまでさまざまにあります。
クリスマスカードとは?
クリスマスカードは12月25日あたりに届くように贈られるグリーティングカードです。
日本の年賀状のように,一年間お世話になった人や大切な方へのご挨拶として贈られます。
だいたい12月の中旬からクリスマス前にかけて配送されます。
欧米ではクリスマス前の一週間が配送のピークになるので、その時期の郵便局は日本の年賀状のように大忙しです。
キリスト教圏では、12月25日が新年を迎える日という感覚が強いので、クリスマスカードに新しい年へのお祝いの言葉を添える人もいらっしゃいます。
一週間ほどのクリスマス休暇の間に、大切なひとから暖かいカードが届くことはとても心が温まります。
クリスマスカードのマナー
クリスマスカードも年賀状とおなじようにマナーがあります。
ここではクリスマスカードのマナーについてご説明します。
クリスマスカードはいつ頃到着すべき?
クリスマスカードは通常、11月の第四木曜日、アメリカだと感謝祭サンクスギヴィングの日の後頃から出し始めます。
フランスなどヨーロッパ諸国でもだいたい11月下旬からクリスマスカードが店頭に並びにぎわいます。
その他の国でもだいたいそのあたりから準備を始める人がおおいです。
12月中旬からクリスマス前当たりに到着するのがベストになるので、相手のお住まいの国へ郵便物がどのぐらいかかるのかを考慮して準備するのがのぞましいですよね。
郵便局 国際郵便 お届け日表:https://www.post.japanpost.jp/int/deli_days/index.html
しかしクリスマスカードは年賀状とちがって、クリスマス前に到着しても問題にはなりません。
なぜなら、受け取った人は届いたカードをクリスマスツリーや暖炉の上に飾ったりしてたのしむからです。
なので早く到着すればするほど楽しんでいただける時間がながくなります。
そして、クリスマス過ぎて到着しても、クリスマスのお祝いの言葉以外に、新年の挨拶があれば違和感がありません。
もし到着日数に不安があれば、ニューイヤーズカードとして送るというのも一つの手段。
だいたい1月の間ではニューイヤーズカードとして受けとられます。
もし,もっと出すのが遅くなってしまったのであればカードと一緒に、最近の自分の近況報告や相手の方への想いをつづった手紙を一緒に添えれば、違和感なくうけとってもらえるでしょう。
一年の挨拶をきっかけに、疎遠になってしまったけれど大切な人へ連絡することができるのもクリスマスカードの魅力のひとつです。
キリスト教徒じゃない人に贈っても大丈夫なの?
クリスマスはキリスト教徒にとって一番大事な日。
しかし宗教がちがっても現在では世界的にクリスマスはお祝いされてます。
といっても、クリスマスカードは基本的にクリスマスへの喜びをつたえるもの。
やはり他の宗教を強く信仰している人が受け取ることはやはり違和感があります。
なので、Merry Christmasという言葉は使わずに、新年のお祝いの言葉や今年一年お世話になったことについておくれば、問題はありません。
また、相手の方がイスラム教徒やユダヤ教徒のように「自分はキリスト教徒ではない」というこだわりがつよいのでしたら、十字架やクリスマスツリー、天使といったようなキリスト教からくるイメージのモチーフの入っていないカードを選びましょう。
クリスマスカードも喪中があるの?
海外ではあまり喪中という概念がないので、特に問題はありません。
しかし、相手にとってはつらく忘れることはできない一年になっていることは確かで、あまり浮かれた文面や絵柄の物を贈るのは控えた方がいいかもしれません。
身内を失った悲しみはとてもプライベートなことなので、あなたと相手の方との関係の深さにもよりますが、友人が辛い時に安らげる言葉を贈ることができればいいですよね。
キリスト教以外の新年
世界的に西暦がかわる1月1日は新年をお祝いするムードに包まれます。
西暦ではなく12月25日はキリストの生誕を祝う日ですが、キリスト教圏では1月1日よりクリスマスが新年という感覚がつよいです。
私たち日本では1月1日元旦が大切な日。
お正月休みもありますよね。
しかし、欧米では仕事も学校も1月2日から普通にはじまります。
12月25日はゆっくりと親族家族でお祝いすることが基本ですが、1月1日は友達や仕事仲間とカウントダウンパーティーなどをしてお祝いします。
このようにそれぞれの民族や文化で新年を祝う日はちがいます。
同じように中華圏の正月は2月、ロシアは1月7日、ユダヤ教にイスラム教もちがいます。
お相手がキリスト教圏の方ではないのでしたら、その方の文化に合わせた新年のお祝いカードを送るのも素敵です。
もらって嬉しい日本風クリスマスカード
もしあなたに外国人のお友達や大切な方、ビジネスパートナーがいらっしゃるのであれば、相手の方を想って選んだクリスマスカードを贈ってみるのはいかがでしょう?
海をわたってはるばるカードが届くことは大変うれしいことですし、コロナ渦で世界中に自由がない今、なんと心躍る贈り物になることでしょう。
日本にはとても美しいグリーティングカードやクリスマスカードが販売されています。
繊細な切り絵風のジオラマやこまかいポップアップ、浮世絵風のものから、漆や螺鈿が施してあるような蒔絵のカードもあります。
そして郵便局の窓口ではとても美しい日本風の切手を購入することができます。
珍しくて美しい切手が大好きな外国人の方も多いですし、隅から隅まで日本風のクリスマスカードになることでしょう。
郵便局 特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手の発行一覧:https://www.post.japanpost.jp/kitte/collection/archive/
どれもこれも繊細で大変心がこもった贈り物になります。
クリスマスカードが大切な理由
カードの特別感
現代社会では、気軽にEメールや SNSでのメッセージでクリスマスのメッセージやニューイヤーズメッセージを送る人が大半だとおもいます。
しかし、クリスマスカードを相手の方を想像しながら選び、手書きで小さな挨拶をかく。
そして国際郵便でおくる。
という行為すべてが相手の方にとって大きな喜びになるでしょう。
特に海外から届くクリスマスカードは特別感があり、どんな方でもよろこんでくれます。
日本には美しい日本風のクリスマスカードがたくさんあります。
たくさん届くクリスマスカードの中でも日本製のグリーティングカードの繊細さは目を見張るものがあります。
なかなか日本に赴ことができない今だからこそ、心のこもった日本からのクリスマスカードは相手の方との絆がふかまります。
日本文化を伝える年賀状
宗教や国によって違いがあって、相手がどんな信仰や風習を大切にしているのかわからない。
でも大切な外国の方。
そんな外国人の方もいらっしゃいますよね?
そんな時は、日本文化をご紹介するような気持ちで日本の年賀状をおくってみるのはいかがでしょう?
郵便局の販売している年賀状に+7円分の切手をはると、国際郵便として送ることができます。
年賀状はがきを横にして使用し、上部中央に POST CARDの文字、そして宛名の書き方は普通のエアメールの書き方と同じです。
日本人が日常的につかっているからこそ魅力がつまっているということもあります。
日本語を勉強している方や日本の文化に興味がある方に、本物の日本の年賀状は大変よろこばれます。
クリスマスカードに使える英語例文
• Happy holidays & happy 2022! Make it the best year ever for you.
幸せな休暇と幸せな2022年を!あなたにとって史上最高の年にしてください。
• Merry everything & happy always.
すべて陽気に そして いつでもお幸せに
• Have a wonderful Christmas and a New Year filled with peace and joy.
素晴らしいクリスマスと、平和と喜びに満ちた新年をお過ごしください。
• All we want for Christmas is to see you again soon. May your holidays be bright and happy and all your Christmas wishes come true.
私たちがクリスマスに願うことはまたすぐにあなたに会えることです。
あなたの休暇が明るくて幸せで、そしてあなたのクリスマスの祈りがすべて叶いますように。
• Well, that was another crazy year! Hope your holidays will be full of health, joy and all the things you wished for.
さてさて、なんてクレイジーな年だったことでしょう!あなたの休暇がすこやかで、喜びにみち、そしてあなたが望むものでいっぱいであることを願っています。
• Sending all our love and wishes for better days ahead. Happy holidays and happy 2022!
これからの素敵な日々のために、私たちのすべての愛と願いをあなたに贈ります。
幸せな休暇と幸せな2022年を!
• Best wishes for a joyful Christmas and a New Year filled with love, happiness and prosperity.
愛と幸福と繁栄にみちみちた楽しいクリスマスと新年をお祈りします。
• Wishing you a blessed Christmas and happiness in the New Year.
祝福されたクリスマスと新年のすべての幸せをお祈りしています。
まとめ
クリスマスカードは特別にプレゼントを贈るよりも気軽で身近です。
そして今、テクノロジーの発達とコロナ渦よって急変した人と人とのコミュニケーションの形が問い直される時代にはいりました。
そんな今だからこそ、あなたの手から海を越えて相手の手にとどくクリスマスカードは、心のこもった大切な贈り物になるでしょう。
寒さの中、暖かさに包まれるこの季節。
遠く離れた国のともだちが自分のことを考えてくれる。
そんなことがなんだかとても嬉しいですよね。
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