津軽三味線はいま、インターネットなどを通じて海外でも人気なのをご存知でしょうか。
高揚感のある演奏が、多くの外国人を魅了しているのです。
この記事では、津軽三味線が外国人に人気な理由と、体験する際の注意点などを詳しく解説しています。
最後には、日本人でも知らないことが多い津軽三味線の歴史や、津軽三味線を体験できるスポットについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
外国人と津軽三味線体験をする際の参考にしてみてくださいね。
津軽三味線が外国人に人気な理由
津軽三味線は、なぜ外国人から人気があるのでしょうか?
日本人から見ても、演奏者はかっこよく、三味線を巧みに操る姿は魅力がありますよね。
ここでは、外国人から津軽三味線が人気な理由を解説します。人気の理由は3つあります。
・力強い音色
・高揚感のある演奏
・和楽器の演奏者の発信
力強い音色
津軽三味線が人気の理由は、その力強く繊細な音色にあります。
三味線は、3本の弦をバチで弾き演奏する楽器ですが、中でも津軽三味線はもっとも太くて重い、太棹(ふとざお)というものを使って演奏されます。
この太棹に動物の皮を張って演奏されるのですが、皮の張り方によって音色が変わります。強く張った場合は硬く冴えた音色になり、弱く張った場合はボンボンと丸みを帯びた音色になり、様々な表情を魅せてくれるのです。
この力強くも繊細な音色は、多くの外国人を魅了しています。
高揚感のある演奏
津軽三味線の演奏は、外国人からは「ロック」だと評されることがあります。
三味線が醸し出すロック感は、その力強い音色を表現するのにぴったりな表現でしょう。激しい演奏や、二人で弾く場合などもその様子はロックさながらです。
そして、演奏を聞いているだけで奮起させ、高揚感を高めてくれます。魂を揺さぶるような津軽三味線の演奏は、日本人のみならず、外国人の魂を高揚させてくれるのです。
和楽器の演奏者の発信
津軽三味線が海外でも人気を得たのは、演奏者やエンタメでの発信も要因の一つといえます。
中でも有名なのは、吉田兄弟や和楽器バンドの蜷川べになどです。定期的にYoutubeなどで演奏配信していることから、世界でも人気の三味線奏者です。
特に吉田兄弟は、2010年にニューヨーク公演を成功させ、現在でも海外公演を積極的に行っています。
また、日本アニメ「ましろのおと」では主人公が津軽三味線を弾いていることから、津軽三味線をまた一つ人気にしてくれた要因といえるでしょう。
演奏者やアニメなどのエンタメの発信が世界に届き、津軽三味線の人気を支えているのです。
津軽三味線を外国人が体験できる場所
実際に、外国人が津軽三味線を体験できる場所はどこでしょうか。
ここでは2つの場所について解説していきます。
・三味線教室
・津軽三味線のイベント
三味線教室
外国人が津軽三味線を体験できるのは、三味線教室です。
三味線教室では、事前申込をすれば、体験として三味線を弾かせてくれる場合があります。
三味線教室であれば、楽器は準備されており、プロの先生が丁寧に三味線の弾き方を教えてくれるので、事前の準備が不要なのも嬉しいポイントです。
体験をするのであれば、まずは三味線教室に問い合わせてみると良いでしょう。
津軽三味線のイベント
津軽三味線を聞きたいという人には、津軽三味線のイベントに参加することをおすすめします。
津軽三味線は各地で、イベントやコンサートを行っており、その演奏を生で楽しめます。
有名奏者でなくても、力強い演奏を聞くことができるうえ、意外と近くのホールなどでイベントが行われている場合もあるので、一度調べてみると良いでしょう。
津軽三味線を聞きたいのであれば、イベントに出向いてみてください。
津軽三味線を体験するときの注意点
津軽三味線を体験する際には、いくつかの注意点があります。
ここからは、外国人が津軽三味線を体験するときの注意点について解説します。
体験できる場所は限られている
まず、津軽三味線を体験できる場所は、非常に限られている点に注意が必要です。
津軽三味線など、音が出る楽器は防音対策された部屋やスタジオで行うことがほとんどです。これらの場所は限られているため、スペースを借りて体験すると良いでしょう。
三味線教室の中には、スタジオを借りている場合もあるので、問い合わせてみましょう。スタジオであれば、気兼ねなく演奏できるので、ストレスなく楽しむことが出来ます。
取り扱い方が繊細
三味線は繊細な楽器です。皮は基本的に天然素材を使用しているため、高温多湿な場所での利用は向きませんし、ギターでいうネックの部分、棹(さお)は細いため、折れないように注意して扱う必要があります。
撥(バチ)で弦を弾きますが、力任せに弾くのもおすすめできません。叩くように弾くのにも高度な技術が必要なのです。
三味線教室では、扱い方も丁寧に説明してくれるので、まずは先生の言う通りに扱いに注意しながら弾いてみると良いでしょう。
外国人の言語に対応しているか
三味線教室の中には、外国人に対応していない教室もあります。
体験したい教室が決まったら、外国人に対応しているか、また、言語の対応も可能か聞いてみましょう。もし、言語対応していない場合は、コーディネーターや通訳を手配すると良いでしょう。
言語が通じなくても体験は可能ですが、言葉が伝わっていなければ不完全燃焼で終わってしまうこともあります。言語対応しているか、三味線教室などには事前に問い合わせしておきましょう。
言語対応していない場合、モテナス日本でも通訳やコーディネーターの手配を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
津軽三味線の歴史
津軽三味線の歴史は古く、室町時代に中国から伝わってきたのが起源とされています。
中国から琉球(現在の沖縄)に伝わり、その後、関西や関東で現在の三味線の形が成立します。
その後、江戸時代頃に新潟から船を使って津軽(現在の青森)に行き着き、津軽三味線として独特の発展を遂げていきます。祭りでは、その演奏を競うように大勢の演奏者が三味線を片手に演奏したとされています。
昭和40年頃の民謡ブームで、それまで「津軽もの」と呼ばれていたものが「津軽三味線」となり今に定着しました。
もとは中国から伝わった三味線が、日本文化と融合して、現在の津軽三味線となったのです。
津軽三味線体験できる施設
津軽三味線体験をしたい外国人に向けて、ここからは体験できる施設を紹介します。
夢アカデミー
夢アカデミーでは、さまざまな伝統文化を体験することができます。
津軽三味線の他にも和太鼓や、笛などを短い時間で体験できるので、訪日外国人に人気のサービスです。
津軽三味線については、1人〜複数人での体験も可能で、場所や通訳の手配なども行っているのがうれしいポイントです。
外国人だけでなく、日本人の社内研修などでも活用できるので、チームビルディングでの検討もいかがでしょうか。
手配の手間がかからないため、手軽に体験したいという場合におすすめのサービスです。
名称:夢アカデミー
公式サイト:https://tokoton634.net/
津軽藩ねぷた村 津軽三味線演奏体験
津軽三味線の本場、青森でも津軽三味線の演奏体験ができます。
津軽藩ねぷた村では、さくら祭りの期間以外に津軽三味線の演奏体験を行っているのです。60分〜75分程度と短い時間で体験できるので、訪日外国人の観光のすきまにおすすめの施設です。
事前の問い合わせが必要になるので、弘前に出向くのであれば、おすすめの体験施設です。
名称:津軽藩ねぷた村 津軽三味線演奏体験
公式サイト:https://neputamura.com/
住所:〒036-8332 青森県弘前市亀甲町61
まとめ
この記事では、津軽三味線が外国人に人気の理由や、その歴史、体験できる施設について解説してきました。
文化や価値観が異なる外国人をおもてなしする時、どんな体験を選べば喜んでもらえるか悩んでしまいますよね。
津軽三味線は、複数人で体験できる伝統文化のひとつです。
ビジネスパートナーと一緒に演奏することで、喜んでもらえるうえ、さらに絆を深めることもできるでしょう。
モテナス日本では伝統文化体験を要望に合わせて、オーダーメイドすることができます。
より日本での体験を楽しんでもらえる企画や提案が可能なので、ぜひお気軽にモテナス日本に一度ご相談ください。
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30代男性ライター。ホテルに16年間勤務し、旅行業界に携わる。旅行代理店やホテルでの仕事を通じて旅行に興味を持ち、よく旅行に行っています。好きな都市は仙台と博多です。旅を通じて得た知識や日本の魅力を丁寧に伝えていきます。