

外国人に人気の柔道体験で、おもてなしをしてみませんか?
日本人からすると「柔道体験が外国人から人気なの?」と意外に思うかもしれませんが、柔道は海外でも知名度が高く、人気のある武道です。
とはいえ、日本人でも柔道の経験がない方は多いので「柔道についてあまり知識もないし、おもてなしできる自信がない」という人も多いですよね。
そこで今回は、外国人が柔道体験できる場所の紹介から柔道の基礎知識、外国人から人気がある理由までまるっと解説していきます。
ぜひ、外国人のお客様の接待の参考にしてみてくださいね。
柔道体験は外国人から人気?
外国人のお客様を柔道体験で接待しようと思ったとき、まず気になるのは「お客様に楽しんでもらえるか」ですよね。
ずばり、柔道は外国人からも人気がある武道なので、おもてなしとしておすすめです!
なぜ外国人から柔道体験が人気なのか、その理由を詳しくみていきましょう。
世界の200以上の国・地域に愛好者がいる
国際柔道連盟には、200以上もの国と地域の加盟があります。
つまり、日本以外に200以上の国・地域に柔道の愛好者がいるということ。
数字のみを見てもあまりピンとこないかもしれませんが、これは「国際サッカー連盟」や「国際テニス連盟」と同等の加盟数になります。※2024年現在
サッカーやテニスのような知名度が高いスポーツと同じくらい、多くの国・地域に柔道の競技者がいるということなので、その知名度の高さがわかりますよね。
このように柔道は世界的に多くの競技者がいることから、ほぼ毎年「世界柔道選手権大会」も行われているほどなのです。
柔道は多くの国の人たちから支持されている武道なので、外国人のお客様にも柔道体験を楽しんでもらえる可能性が高そうですよね。
競技人口は日本人より外国人の方が多い
実は柔道の競技人口の比率を見ると、日本よりも外国人の方が多いことを知っていますか?
とくに柔道はヨーロッパで人気があり、フランスやドイツといった国の競技人口が多いです。
たとえば日本の柔道の競技人口が約14万人なのに対し、フランスの柔道の競技人口は約50万人以上、ドイツの競技人口は約15万人と日本を上回っています。
またブラジルでも柔道は人気で、競技人口は約200万人にもなり日本の約14倍。
日本生まれの武道であるにも関わらず競技人口は外国人の方が多いというのは、意外な事実ですよね。
それでは、柔道はなぜ外国人に人気なのでしょうか。
その理由も説明していきます。
柔道精神も人気の理由
なぜ外国人に柔道が人気なのか、その理由に「柔道精神」が挙げられます。
柔道は礼儀や相手を尊重する精神が大切とされており、これが外国人から人気なのです。
たとえば、柔道の稽古は「礼に始まり礼に終わる」というのが特徴。
とくに柔道の実力がついて強くなればなるほど、礼を重んじることが大切とされています。
また柔道には「相手がいてこそ、できる競技」という考え方もあり、試合相手を尊重するように教えられます。
これは選手を応援する際も同じで、勝ちたいという気持ちが先走るあまり、相手を罵倒したり野次を飛ばすことはしてはいけません。
こういった精神面も重んじる競技は海外にはあまりないため、外国人には魅力的に映り、人気の理由となっています。
柔道の基礎知識
ここからは柔道の基礎知識を紹介していきます。
柔道の歴史や海外での位置付けなどは、なかなか知る機会がないですよね。
柔道がどのような武道なのかを知っておくことで、外国人に柔道体験を提供するときに自信をもっておもてなしができますよ。
ぜひお客様をおもてなしする前に、予習しておいてくださいね。
明治時代に生まれ、約140年の歴史がある
柔道のはじまりは明治時代まで遡り、1882年、嘉納治五郎師範という人物によって誕生します。
つまり、柔道は140年以上の長い歴史がある武道なのです。
柔道の元祖は、日本古来の武術である「柔術」。
この柔術は投げ技や締め技など、相手を制することが目的とされています。
柔道をつくりだした嘉納治五郎師範は、この柔術を学ぶ中で「柔術の技術だけでなく、練習を通して精神面も磨くことで立派な人間になることができる」と考えるようになりました。
そして、柔術の技術に【精神面】を重んじる要素も加え、人格形成を目的とした柔道が生まれるのです。
昭和時代にオリンピックの正式競技になる
柔道が世界的に知られるきっかけとして、昭和39年にオリンピックの男子の正式競技として採用されたことが大きいでしょう。
さらにここで外国人選手が金メダルを獲得し、柔道は世界的に知られる武道となっていきます。
日本生まれの競技にもかかわらず外国人選手が優勝を手にするというのは、それほど外国人選手が柔道の魅力に惹かれて稽古に励んだ証拠でもありますよね。
さらに1992年には女子のオリンピック正式競技としても採用され、女性の競技者が増えるきっかけにもなりました。
また柔道の強豪国は発祥元でもある日本ですが、フランスや韓国、中国などにも実力のある選手がいて、オリンピックでも多くのメダルを獲得しています。
子どもの教育目的でも、海外から注目されている
オリンピックなどをきっかけに、国内だけでなく海外へも広まっていった柔道。
それでは、海外で柔道はどのような位置付けなのでしょうか。
実は柔道は、子どもの教育目的として海外で人気の習い事です。
とくにフランスでは男の子の習い事として人気が高く、親が率先して柔道を習わせるケースも多いのだとか。
この理由は、柔道が礼を重んじ、相手を尊重することが大切とされている武道のため、子どもの教育目的で通わせる親が多いようです。
すでに解説しているとおり、柔道の精神が外国人から人気であることがわかりますね。
このように柔道は140年以上も受け継がれてきた長い歴史があり、今では海外でも支持されている、日本が誇るべき武道の1つ。
外国人のお客様にも柔道体験を通して、日本の良き伝統を楽しみながら感じてもらいましょう。
外国人が柔道体験できる場所
それでは、外国人が柔道体験をできる場所はどこなのでしょうか。
地域の道場で柔道体験ができる場合もありますが、外国人のお客様には下記の2ヶ所もおすすめです。
- 志道館【英語の通訳あり】
- 講道館【柔道の総本山】
志道館【英語の通訳あり】
東京都新宿区にある柔道教室「志道館」では訪日外国人向けの柔道体験コースがあり、英語の通訳付きで柔道体験を行なってくれます。
そのため、外国人のお客様の言語が英語の場合は安心ですね。
柔道未経験者向けの体験プランもあり、柔道の歴史の説明から技・受け身の体験まで英語で丁寧に教えてもらえますよ。
またレンタルの柔道着も用意されているので、外国人のお客様により日本っぽさを感じてもらえるでしょう。
こちらの志道館は外国人の柔道体験にも慣れているので、とくに外国人のお客様が柔道未経験の方である場合におすすめな場所です。
【志道館】
住所:東京都新宿区若葉1-3
予約の連絡先:judo.shidokan.tokyo@gmail.com
公式サイト:https://www.bunbuichido.net/20190628news-judo-experience-program/
講道館【柔道の総本山】
講道館とは、柔道の生みの親である嘉納治五郎師範が設立した柔道場で、海外の人向けの指導プログラムもあります。
柔道の総本山で柔道を学べるので、とくに外国人のお客様が柔道経験者である場合におすすめです。
講道館は「柔道の聖地」とも言える場所で、柔道の歴史に関する資料や写真の展示、柔道グッズの販売もあるので、柔道への関心が高い方にとっては貴重な体験となりますね。
柔道の総本山と言うと柔道体験へ行くにはハードルが高いように感じますが、過去には未経験者OKの体験稽古を行なっていたこともあり、タイミングが合えば柔道の実力に関係なく参加することが可能です。
当時の体験稽古では約80人が参加し、畳の上で技や形の体験を行い大盛況だったようですよ。
このような体験稽古の開催は不定期のため、こまめに公式サイトをチェックしてみてください。
【講道館】
住所:東京都文京区春日1-16-30
電話番号(国際部):03-3818-4172
公式サイト:https://kodokanjudoinstitute.org/
また、モテナス日本では柔道着を着て行う、本格的な柔道体験を企画することも可能です。
技の体験だけでなく、礼儀作法なども現役の柔道コーチから教わることができます。
さらに、会社のチーム力強化を目的とした柔道体験などのスペシャルな企画も提案が可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
柔道体験の流れの例
さいごに、柔道体験の流れの例を紹介します。
道場によって多少違うことはありますが、おおまかに下記のような流れで体験が進みますよ。
- 柔道着に着替える
- 柔道の歴史について説明を受ける
- 柔道の技を体験
柔道着に着替える
まず柔道場に着いたら、柔道着に着替えましょう。
外国人のお客様が柔道未経験者の場合は、体験先にレンタルの柔道着があるかを忘れずに確認してください。
もし外国人のお客様が自分の柔道着を持っている場合は、自前の柔道着での参加も可能です。
柔道着の着かたは決まりがあるので、下記の手順で着てくださいね。
- 柔道着のズボンを履き、腰部分のひもを蝶結びにする
- 1の結び目をズボンの中に巻き込み、隠す
- 柔道着の上衣を左襟が上になるように重ねて着る
- 帯の真ん中を上衣のへその少し下の位置に置き、両端を背中側へ回す
- そのまま腰の後ろで帯を交差させ前側に回し、右側の帯をへそ下の帯と重ねる
- 左側の帯を5の帯と一緒に結ぶ
参考元「青葉柔道会 種谷道場」:https://aoba-judokai.jp/taneyajudotext_judogi.pdf
とくに帯の結び方は難しいので、分からない場合は担当の方に手伝ってもらいましょう。
着替えが終わったら柔道場へ入り、挨拶をして体験がスタートします。
柔道の歴史について説明を受ける
体験では、まず柔道の歴史についての説明を受けます。
この時に気をつけたいのが説明を受ける際に正座をする場合があること。
長時間の正座は日本人でも負担になりますが、外国人の方は正座の経験がない場合もあります。
あらかじめ、脚をくずしても問題ないか、コーチに確認しておきましょう。
また通訳の有無も、事前に確認しておくのがおすすめです。
通訳がいる場合は外国人の方の言語で説明に対応してもらえますが、いない場合は日本語の説明のみになります。
その場合は、別途で通訳を手配しておきましょう。
柔道の軌跡や精神などの説明を受けることで、この後の実技体験がより濃いものとなりますよ。
柔道の技を体験
説明が終わったら、いよいよ柔道の技を実際に体験します。
体験する技は道場によって違いますが、あらかじめ外国人のお客様の柔道経験を伝えておくことで、レベルに合った技を選んでもらうこともできますよ。
このとき、先生を相手にしたり一緒に体験を受けている人同士で実際に技を実践する場合も多いです。
技の実践が終わったら、挨拶をして体験は終了。
せっかく柔道着を着ているので、着替える前に写真も撮っておくといい記念になりますね。
また柔道グッズを販売している道場であれば、外国人のお客様に購入したいか、声をかけてあげましょう。
帯や柔道着などはお土産として外国人から人気ですし、柔道場によっては【柔道Tシャツ】などのユニークな商品を販売していることも。
外国人のお客様が柔道未経験の方でも楽しんでもらえる可能性が高いので、グッズの販売があるかは事前に柔道場へ確認しておくのがおすすめですよ。
まとめ
外国人のお客様へのおもてなしは、文化や言語の違いもあり、不安が付き物ですよね。
柔道体験なら、外国人のお客様に楽しみながら良き日本文化を知ってもらうことができますよ。
外国人向けの柔道体験プランを用意している柔道場もあり、日本人以外へ教えることに慣れている柔道コーチも多いので、不安なことは事前に相談してみましょう。
またモテナス日本では、お客様に合わせた特別な柔道体験を提案することも可能です。
現役の柔道コーチの手配はもちろんのこと、通訳の手配などもまるっとご相談可能なので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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