日本の伝統文化一覧!芸能・武道・和食などジャンル別に解説!

モテナス代表
モテナス代表

古くから独自に発展し、現在も受け継がれている日本の伝統文化たち。能や歌舞伎などにはじまり、おおよそ50ほどあるとされています。そんな日本の伝統文化を、今回は芸能、武道などのジャンルに分けて解説したいと思います!

海外からの反応における最新情報など、外国人との接待・会話にも役立つ知識がたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

伝統文化一覧のリストを先に見たい方はこちらからダウンロードしてください。

目次

日本の伝統文化とは

まず「日本の伝統文化」とは何か、を簡単に解説していきます。

伝統文化とは、古くから地域・暮らしに根ざし、受け継がれてきた芸能や芸術、行事のこと。

ここでいう「芸能」とは身体の動きによる表現を指し、とくに稽古や修行をつんで身につけたものを指します。

そのため歌舞伎や日本舞踊だけでなく、茶道、華道、俳句、短歌なども「芸能」です。

日本の伝統文化のはじまりには、日本人の信仰心が深くかかわっています。

古来より、日本人は神々へ食事や踊り、歌や楽曲を奉納してきました。

その理由は「神様は滅多に人間のそばに寄りそわず、特別な時にのみ降臨する」と信じられていたからです。

そして、神が地上に降りて願いを聞き入れてくれるよう歌や音楽、舞などを奉納して祈りを捧げてきました。

日本の伝統文化の多くはここからはじまり、地域の特色も残しながら現代まで受け継がれています。

日本の伝統文化一覧|芸能

まずは、日本の伝統文化の中でも「芸能」というジャンルに焦点を当てて解説していきます。

名称よみがなひとこと
歌舞伎かぶき華やかな衣装・メイクをまとった男性役者によって演じられる古典演劇
書道しょどう筆と墨をつかい、文字の「崩し方」で表現を楽しむ芸術
茶道さどう亭主から客人へお茶を点て「おもてなし」をする芸道
華道かどう草花を生け、美しさや尊さを表現する芸術
俳句はいく五・七・五の定型で作る、季節の語を入れた詩
短歌たんか五・七・五・七・七の定型で作る、感情や日常を表現した詩
のう能面をつけて演じられる歌舞劇で「世界最古の演劇」ともされる
狂言きょうげん対話による劇で、主に日常生活を題材として「笑い」を描く喜劇
落語らくご結末に「オチ」がある、演者による話芸
獅子舞ししまい獅子のデザインの頭を被り行われる舞いで、邪気や病気を払うとされる
神楽かぐら神を招くために演じられる芸能のこと
将棋しょうぎ盤の上で駒を動かし、相手の「王将」の駒を取ることを目指すゲーム

日本の伝統芸能には、日本人特有の美意識が色濃く反映されているものが多いです。

その中でも、モテナス日本の体験で外国人の方々から人気のある「歌舞伎」「書道」「茶道」「華道」についてもう少し詳しくみていきましょう。

歌舞伎

歌舞伎は、男性によって演じられる日本の古典演劇です。

演技の途中でポーズを決める「みえ」も特徴で、首を回し、片目だけ中央に寄せるといった特徴的な動きは、歌舞伎を観たことがない人でも知っていますよね。

さらに歌舞伎らしい華やかな衣装とメイクは、芸術性の高さが海外からも高く評価されています。

また有名漫画を歌舞伎化するなど、良い意味で古い形式にとらわれすぎていないのも歌舞伎の魅力。古典演劇でありながら、現代のエンタメに慣れている若者や外国人でも観やすい演目が見つかりやすいです。

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書道

書道とは筆と墨で文字を書き、その芸術性を楽しむ芸能です。

実は、私たちが小学校で学習した「習字」とは少し違い、文字の崩し方を楽しむのが書道の面白さ。習字では「正しくバランスよく書く」ことが大切ですが、書道では崩し方によって文字が力強く表現されたり、逆に寂しさが表現されたりするのです。

たとえば、筆の入りが強く、速いスピードで運ばれた文字であれば、墨の飛び散りや線のかすれ具合も相まって力強さや迫力を感じますよね。また筆の先端だけを使って描かれた文字であれば、線の細さや字のまとまり具合から寂しさや切なさを感じるはずです。

同じ字でも、書き手の表現や心情が伝わってくるのが書道の面白さであり、奥深さでもあります。

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茶道

茶道とは、亭主がお茶を点て、客人をもてなす芸道のこと。

日本特有の美意識「わびさび」の代表格ともされ、安土桃山時代に千利休によって完成されました。

さらに千利休の子孫により「表千家」「裏千家」といった流派も誕生し、それぞれお茶のたて方やいただき方の作法も少しずつ違います。

表千家
…泡をあまり点てないことが特徴
裏千家
…泡をたくさん点てることが特徴で、お茶の味がまろやかになる

またお茶を飲む茶碗の美しさを楽しんだり、一緒にいただくお茶菓子を味わうのも、茶道の醍醐味といえます。

華道

華道は、草花を生けて楽しむ芸術です。

よく混同されやすいのが西洋の「フラワーアレンジメント」ですが、華道はまったく違う観点をもちます。

たとえば、フラワーアレンジメントではたくさんの種類の花をつかい華やかな作品を作ります。一方で華道では、より少ない種類の草花で作品を仕上げることが良しとされ「空間の美」も大切にするのです。

とはいえ華道は決して堅苦しい古典的なものではなく、時代に合わせた新しいスタイルも増えつつあります。たとえば、プロジェクションマッピングや絵画とのコラボなどもおこなわれており、年齢問わず気軽に楽しめる華道も多いです。

また花を生けることによる癒し効果も注目されていて、人気が高まっている習い事のひとつでもあります。

日本の伝統文化一覧|武道

つぎに、日本伝統文化の「武道」についてみていきましょう。

名称よみがなひとこと
柔道じゅうどう固め技・締め技などを中心とした、武士の柔術から生まれた武道
空手道からてどう沖縄県(琉球王国)が発祥で、突きや蹴りなどがメインの武道
相撲すもう円形の土俵の中で、相手を押し出す・倒すことで勝敗を競うスポーツ
剣道けんどう防具を着用、竹刀で相手を打突する競技で、心身を鍛える目的ももつ武道
薙刀なぎなた持ち手部分の「柄」が長い木刀を使い、相手を打突する競技
弓道きゅうどう弓を引くことで矢を放ち、的へ当てる競技
合気道あいきどう試合を行わない武道で、相手の攻撃をかわす・抑える護身術
少林寺拳法しょうりんじけんぽう突き・蹴りなどによる護身術で「自分や他者を守る」ことを目的とする
銃剣道じゅうけんどう専用の道衣を着用し、木製の銃で相手を突く武道

武道は、学校授業などで取り入れられているものも多く「少しだけやったことがある」という人も多いですよね。

そんな武道ですが歴史なども含めて詳しくみていくと、精神性や特徴の違いも分かって面白いですよ。

柔道

柔道とは、武士の稽古でつかわれていた「柔術」から生まれました。

そのため、戦をおこなえる体・精神修行の要素も強い武道です。

さらに戦闘で使うことを想定した技も多いため、投げ技・締め技・固め技が中心。

というのも実際の戦闘では、敵が持つ剣などの武器を封じ、身を守ることが重要だからです。

現代でおこなわれる柔道は、戦への修行が目的ではありませんが「精神修養」は大きな目的として掲げられています。

この柔道の精神は海外からも支持されていて、柔道の総本山とされる「講道館」では多くの外国人修行者が修行に励む姿もみられます。

空手道

海外から人気の高い武道として外せないのが、空手です。

空手は沖縄県が発祥とされ、突き・蹴りがメインの護身術。

もともとは秘伝の拳法として継承されていたため、空手の歴史は謎に包まれた部分も多いです。

そんな空手は、大正時代になると沖縄県外の本土にも流入するようになりました。

現在では地域の道場も多数存在し、世界大会まで開かれるほど人気の武道になりました。

2020年東京オリンピックでは、初めて正式種目にも選ばれました。

※開催は2021年

「世界のKARATE」ともいわれ、愛好者を合わせると全世界で1億人以上が修行をする武道だとされています。

※2024年現在

相撲

相撲は、丸い土俵の中で2人の力士が勝ち負けを競う競技です。

相手を土俵から押し出す、もしくは倒すことで勝敗が決まりますが、もともとは「力比べ」がルーツ。

古来の相撲の原型は、キックやパンチなどもつかえる取っ組み合いだったそうです。

そこから四股(しこ)を踏んだり、勝負のきまり手(勝ちが決まる技)といったルールが確立されていき、現代まで受け継がれてきました。

相撲は、力士が髷(まげ)を結ったり日常生活で着物を着用するなど、今もなお昔の日本文化が色濃く残っていることも魅力です。

一方で、力士によるSNSの活用やテレビ出演なども積極的で、その効果として女性や海外VIPにも相撲ファンが増えています。

日本の伝統文化一覧|和食

つづいて、日本の「和食」について解説していきます。

名称よみがなひとこと
和菓子わがし羊羹や団子のほか、四季を表現した練り切りなど、日本独自の伝統菓子
寿司すしシャリと呼ばれる酢飯に、刺身を組み合わせたもの
日本酒にほんしゅお米・米こうじ・水を原料とした日本のお酒
酒蔵さかぐら主に日本酒を製造して、貯蔵しておく場所のこと
おせち正月に食べられる料理で、縁起の良い食材・料理が重箱に詰められる
餅つきもちつき年末年始に行われる、子孫繁栄などを願ってお餅をつく伝統行事
蕎麦そばそば粉で作られた麺料理で、地域によって食べ方・味付けに個性がある

「美食の国」ともいえる日本。日本の和食には、日本人らしい繊細さが見た目・味などにギュッと詰まっています。

中でも、和グルメとして世界的に評価が高い「和菓子」「寿司」「日本酒」「ジャパニーズウィスキー」について、もう少し詳しくみてみましょう。

和菓子

和菓子とは、羊羹や団子、練り切りといった日本の伝統菓子のことです。

羊羹のルーツは「中国のスープ」とされていますが、これが日本の中で進化を遂げ、こっくりとした甘みが特徴の羊羹が生まれました。羊羹よりも歴史が長いのが「団子」で、最古の和菓子ともいわれています。とくに江戸時代には、パクッと気軽に食べられるファストフードのような位置づけで人気が広がったのだそうです。

また、四季折々の花や自然をモチーフにした見た目が美しいと、海外からも高く評価されている「練り切り」。その人気の高さから、実際に練り切りづくりを体験できる場所も増えています。

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寿司

和食を語るうえで外せないのが「寿司」。シャリ(酢飯)と刺身を組み合わせた料理ですが、みなさまもご存じのとおり海外でも人気な和食のひとつです。

海外からも人気が高まったことで、カリフォルニアロールのような西洋スタイルの寿司も誕生。最近では東京を中心としてベジタリアン向けの寿司メニューや、ハラル対応の寿司店なども増えてきており、寿司が世界規模のジャパニーズフードに成長していることが感じられます。

また「寿司づくり」の体験もじわじわと人気が高まっており、現役の寿司職人から作り方を教われる教室や、英語の通訳付きイベントなども増えています。

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日本酒

「日本酒」は、お酒好きな外国人から人気が高まっています。

お米・米こうじ・水を原材料としたお酒で、水源が豊かな日本だからこそ生まれたお酒ともいえるでしょう。そして日本酒は、原材料となるお米・水によって味が変化するため、産地により味に特徴があることも面白さです。

また日本酒を製造・貯蔵する「酒蔵」では、日本酒づくりの見学や利き酒体験ができる場所もあります。お酒好きの外国人には、喜んでもらえる場所のひとつですよ。

ジャパニーズウィスキー

ジャパニーズウィスキーとは、その名の通り「日本で作られたウィスキー」のことで、実は世界の5大ウィスキーの1つでもあります。

たとえば「山崎」「白州」「知多」といったジャパニーズウィスキーの銘柄は、誰しも聞いたことがありますよね。どの銘柄も繊細な味わい・香りが特徴ですが、これが国際的にも高く評価されているのです。

また日本国内でしか作れないことから、希少価値が高いのも人気の秘密。中には、国際的なオークションで数千万の値がつく銘柄もあります。ジャパニーズウィスキーの質が高く評価されていることがわかりますね。

日本の伝統文化一覧|工芸

つづいて、日本の職人たちによる繊細な手仕事が生んだ「伝統工芸」をみていきましょう。

名称よみがなひとこと
切子きりこ表面を砥石などで削り、模様が描かれたガラスのこと
金継ぎきんつぎ割れた器や美術品を漆(うるし)+金紛で修繕する技法
日本刀にほんとう主に武士から愛用された、日本独自の技法で作られる刀
風鈴ふうりんガラスなどの本体にぶら下げた短冊が、風に揺られて鳴る音を楽しむ道具
和傘わがさ竹などの天然素材の骨組みに、和紙が貼られた傘のこと
風呂敷ふろしき物を包んだり持ち運ぶことを目的とした、正方形の布

工芸というと陶芸や染織などを思い浮かべる方も多いと思いますが、それ以外にも日本には素晴らしい伝統工芸がたくさんあります。

中でも、外国人から人気を集めているのが「切子」と「金継ぎ」。

どのような工芸産業なのか、そして人気の理由も解説します。

切子

切子とはガラスの表面を砥石などで削り、デザインを入れた製品のこと。

江戸時代に西洋から伝わったガラス作りが、日本独自の製法に変化して生まれました。

切子には主に「江戸切子」「薩摩切子」の2種類があります。

江戸切子

…直線的なデザイン、色ガラスと透明ガラスの境目がクッキリとしたシャープさが特徴

薩摩切子

…鮮やかな色ガラスを使用し、「ぼかし」と呼ばれるグラデーションが特徴

西洋のカットガラスにはない、江戸切子の「和」を感じるデザイン、薩摩切子の美しい色のぼかしデザインが外国人からも人気を集めています。

金継ぎ

金継ぎは、割れた器や美術品を漆(うるし)で接着し金紛で装飾をする修繕技法です。

最近では若い女性や海外の人からも注目を集めている金継ぎですが、人気の理由はいったい何でしょうか?

もちろん「接着した部分を金で装飾する」という芸術性も人気ですが、1つのものを大切に使い続けることが「エコ」に繋がることも支持されています。

また金継ぎは修繕した部分を「器の歴史」と捉える観点もあり、日本特有のわびさびを感じられる伝統技法です。

日本の伝統文化一覧|考え方や言葉

つづいて、日本特有の考え方・言葉について解説します。

名称よみがなひとこと
ぜん心を落ち着かせて精神統一をおこない、悟りをひらくこと
わびさび質素さや古さの中にある味わいを「美しい」と感じる日本独自の美意識
おもてなし客人を心を込めて接待すること
お辞儀おじぎ頭を下げ、相手に敬意を示す礼儀作法
もったいないまだ使えるものが活用されないことに対して、残念がり惜しむ気持ち
切ないせつないやるせなさ、寂しさや悲しさで胸が締めつけられるような思いになること

日本の伝統的な考え方・言葉は、日本の伝統文化や芸道が発展した理由にも結びつきます。

島国で海外からの影響を受けず、独自な歩みをしてきたからこそ生まれた「日本の伝統的な考え方・言葉」をもう少し紐解いてみましょう。

禅とは、精神統一をおこない悟りをひらくことをいいます。

この禅の修行として「座禅」をおこないますが、現代ではこの座禅の人気が高まっています。その理由は、精神統一をおこなうことで、リラックス効果やストレス軽減の効果が期待できるからだそうです。

海外の著名人やセレブからも禅は注目されており、実はアップルの創業者であるスティーブ・ジョブズも座禅をおこなっていた著名人の一人。

座禅体験ができるお寺も増えているので、外国人のお客さまと一緒に体験してみるのもおすすめですよ。

わびさび

「わびさび」という日本語は、日本特有の美意識を表します。

具体的には不完全なものの中に美を見い出したり、質素さや古さの中にある味わいを美しいと感じることがわびさびの感性。すでに解説している「茶道」「金継ぎ」などは、わびさびの感性が色濃く反映されている伝統文化といえるでしょう。

わびさびは、西洋や諸外国の美意識とは違った日本人特有の感覚です。そのため外国人には新鮮に映り興味をもってもらえることが多いので、日本文化の説明をする際に話題として出してみるのもおすすめですよ。

おもてなし

おもてなしとは、お客さまへ心をこめた接待をすることです。

西洋にも、おもてなしに似た「サービス」「ホスピタリティ」といった文化がありますが、日本の「おもてなし」は独自の文化です。違いは、おもてなしでは対価などの見返りを求めず、配慮のある心遣いをするということです。

たとえば、茶道において「相手の心地よい温度を思い量りながら、お湯を沸かす」という作法があります。また客人に緊張感を与えないよう、会話などで和やかな雰囲気づくりをすることも大切です。

その場にいる人々がリラックスして、心地のいい時間を過ごせるよう配慮することが「おもてなしの心」だといえます。

日本の伝統文化一覧|楽器

ここでは、日本の伝統文化「和楽器」についてみていきましょう。

名称よみがなひとこと
和太鼓わだいこ木製の胴に皮を張った、日本の伝統的な太鼓
津軽三味線つがるじゃみせん叩きつけるような弾き方、疾走感のあるメロディが特徴の三味線ジャンル
こと13本の弦を張り、左手で弦をおさえ右手で弾いて演奏する楽器
尺八しゃくはち竹や木で作られた楽器で、前方の穴をふさぐことで音程を変えて演奏する

和楽器は、海外公演をおこなっている団体も多いです。

それぞれの楽器で海外にも根強いファンを獲得していますが、その魅力とは一体どんなところにあるのでしょうか?

とくに海外からの人気が高い「和太鼓」「津軽三味線」について、詳しく解説していきます。

和太鼓

和太鼓はお祭りなどでも活躍する、木製の胴に皮を張った伝統的な太鼓です。

日本では古くから「神様を迎える楽器」「戦場で士気を高める楽器」としても使われてきました。

その後、歌舞伎などの芸能に伴奏楽器として使われるようになり、国内の大衆へも浸透したとされています。

また、戦後には「組太鼓」という和太鼓のみで演奏するスタイルが流行するようになり、現代までに数々の和太鼓団体が誕生しました。

和服を身にまとい、力強く太鼓を打ち鳴らす演奏は国内外で多くの人を虜にしています。

最近ではデジタルアートなどともコラボしており、和楽器を初めて聴く人でも楽しみやすい楽器でもあります。

津軽三味線

津軽三味線は、叩きつけるように三味線を打ち鳴らす弾き方が特徴の三味線。

メロディにも疾走感があり、ドラマチックな曲調が人気です。

通常の三味線との大きな違いは、弾き方・曲調にありますが、実は「楽譜がない」ことも津軽三味線の特徴。

通常の三味線には楽譜が存在しますが、津軽三味線は師匠の演奏を覚えて演奏したり、即興での演奏が主流なのです。

近年はアニメソングや歌手とのコラボなどもおこなっており、国内外問わず人気が高まっている津軽三味線。

世界大会なども開催されるなど、今後の人気の高まりが期待されています。

日本の伝統文化一覧|年中行事

つづいて、日本に古くから根付く「年中行事」についてみていきます。

名称よみがなひとこと
正月しょうがつ1月1日~7日までの期間で、家族みんなで神様をお迎えする行事
節分せつぶん2月の立春の前日におこなわれる、豆をまき邪気(鬼)をはらう行事
ひな祭りひなまつり3月3日におこなわれる、女の子の成長と幸せを願う行事
こどもの日5月5日に制定されている、子どもの成長と健康を願う日のこと
七夕たなばた織姫と彦星が天の川を渡って会う7月7日に、短冊へ願いを書く行事
夏祭りなつまつり古くは、夏の大雨や台風などの被害の少なさを願っておこなわれたお祭り
お盆おぼん先祖を自宅に迎えて供養する期間のことで、7月中旬~8月中旬が一般的
花火はなび火薬や金属を燃焼・爆発させ光や色を楽しむもので、夏の風物詩のひとつ
七五三しちごさん子どもの成長を祝う行事で、7歳・5歳・3歳におこなわれる
大晦日おおみそか12月31日のことで、毎月の最終日「みそか」の1年の締めくくりに当たる

なじみのある年中行事も、それぞれどのような意味・成り立ちがあるかまでは知らないものが多いですよね。

中でも「正月」「こどもの日」「七五三」といった家族にまつわる行事の意味、成り立ちについて触れながら詳しく解説します。

正月

日本の正月とは通常、1月1日~7日までを指します。家族みんなで神様をお迎えするという意味をもつ行事で、現代でも家族や親戚で集まって初詣、オンライン参拝をする方も多いでしょう。

元々、正月は中国の儀式から影響を受けており、日本独自の新年を祝う過ごし方や風習ができあがりました。とくに「おせち料理」「お年玉」「初詣」などは、日本らしい正月の過ごし方といえるでしょう。また「凧あげ」「羽子板」といった正月遊びも日本の正月の伝統ですね。

また最近では、初売りや福を買うといった新しい風習も浸透しています。これからも時代の変化を受けながら、家族や大切な人たちと過ごす行事として受け継がれていくでしょう。

こどもの日

こどもの日は子どもの成長と健康を願う日のことで、5月5日に制定されています。

元々は「端午(たんご)の節句」から生まれた日で、兜を飾ったり鯉のぼりをあげて男の子の成長と健康をお祝いする日でした。現代でも、こどもの日にかけて鯉のぼりをあげる人は多いですよね。

端午の節句が「こどもの日」へと変わったのは、戦後のこと。実は、世界的にみても「こどもの日」を設けている国は多く、日本もこどもの日を設けるにあたって国民につながりのある日で制定しようと決めたのだそうです。(参考:各「国民の祝日」について (参考情報)祝日法制定の経緯 – 内閣府 )

そのため「端午の節句」の文化と「子どもたちの成長を願う祝日」が融合したものが、日本の「こどもの日」です。

七五三

七五三は、子どもの成長を祝って七歳・五歳・三歳におこなわれる行事。

とくに三歳の男女、五歳の男の子、七歳の女の子といったかたちで祝われることが多いです。※地域により異なる

七五三の歴史は古く、平安時代からあったとされます。当時は子どもの死亡率が高く、三歳・五歳・七歳という年まで健やかに育った子どもたちをお祝いするとともに、変わらぬ健康を願う儀式だったのだそう。

現代ではご祈祷をしたり、和服や洋装でおめかしした姿を写真に収める家族も多いです。時代は変わっても、子どもの成長を祝い、これからの健康を願うという行事として大切に受け継がれています。

日本の伝統文化一覧|着衣

ここでは、日本の伝統的な着衣について解説します。

名称よみがなひとこと
着物きもの長着+帯で着る、日本の伝統的な民族衣装
甚平じんべい両脇にある紐を結び合わせる仕立ての上衣+ズボン型の下衣で着る和服
浴衣ゆかた主に夏に着る綿・麻素材の和服で、裏地がなく襦袢なしで着られる
下駄げた日本の伝統的な履物で、足を乗せる板の裏に突起があるのが特徴
草履ぞうり和装の履物のひとつで、イ草や革で作られた靴底が平らなもの
かんざし日本の伝統的な髪飾りで、先端に飾りがついた棒状のものが一般的
甲冑かっちゅう胴体を守る「鎧(よろい)」頭を守る「兜(かぶと)」で構成される防具

日本には着物をはじめとした、さまざまな着衣が存在します。

浴衣や甚平、草履といった着衣は、現代でもお祭りなどで着る人が多いでしょう。

一方で日本の民族衣装の代表ともいえる「着物」は、国内の若者だけでなく海外の人たちからも人気が高まっている存在です。

着物について、もう少し詳しくみてみましょう。

着物

着物とは、長着+帯のスタイルで着用する和服のこと。

日本の伝統的な民族衣装であり、平安時代ごろから着用されてきました。

明治維新により、洋装が主流となったことで一時は勢いが衰えた着物文化ですが、令和時代になり着物の人気がじわじわと復活しています。

というのも旅先で着物をレンタル専用店で着付けしてもらい、写真を撮ってSNSにアップする若者が多いのだそうです。

また海外セレブからの人気も高く、歌手のマドンナや世界的バンド「クイーン」のボーカルであるフレディ・マーキュリーなどが、コンサート衣装として着物を取り入れていたことが有名です。

日本の伝統文化一覧|建築

ここでは、日本の建築について紹介します。

名称よみがなひとこと
お寺おてら仏像が安置された、僧侶や仏教信者の修行場所
神社じんじゃ神様を祀った、入り口に鳥居がある参拝場所
お城おしろ土壁で作られた将軍や大名、武士の居住場所
五重塔ごじゅうのとう五重の屋根をもつ塔で、仏教のシンボルとしてお寺などに建てられている

日本の伝統的な建築は、信仰の影響を強く受けています。見た目の美しさを鑑賞するだけでなく、建てられた目的や意味も知ると見方が変わりますよね。

とくに、古い時代に都として栄えた奈良・京都といった地方には、伝統的な建築が多く現存しています。外国人の方に「日本らしい建築物を見せたい」という方は、このエリアもおすすめですよ。

日本の建築の中でも外国人から関心度が高い「お寺」について、もう少し詳しくみていきましょう。

お寺

お寺は、僧侶や仏教信者が修行をする場所として建てられます。

そのため仏像が安置されていたり、座禅などの修行も日常的におこなわれている場所です。

お寺と混同されやすい建造物に「神社」がありますが、神社は八百万(やおよろず)の神を祀っている場所です。お寺は「仏教」を信仰している場所なので、信仰が違うと考えるとわかりやすいでしょう。

またお寺では仏教の行事がおこなわれることも特徴で、お盆の法要や除夜の鐘などが挙げられます。

日本の伝統文化一覧|お風呂文化

最後に、日本のお風呂文化についてみてみましょう。

名称よみがなひとこと
温泉おんせん主に地中から湧く温水で、血行促進などに有効な物質が含まれる
銭湯せんとう公衆の入浴施設で、食事処やゲームコーナーが併設されている施設もある
足湯あしゆひざ下~足だけを入浴することで、冷えの改善に効果的とされる
露天風呂ろてんぶろ屋外に設置された温泉やお風呂のこと

日本は世界的にみても「お風呂好き」が多い国です。

そのため温泉をはじめとした、さまざまな種類のお風呂・入浴施設が存在するのも日本らしさでしょう。

日本のお風呂文化の代表ともいえる「温泉」を、もう少し詳しく解説します。

温泉

温泉とは、主に地中から湧いた温水を入浴施設にしたものを指します。

基本的には25℃以上の温水がつかわれますが、中には25℃以下でも指定された物質が規定量含まれていれば「温泉」といわれることもあります。

温泉によっては血行促進をはじめとした健康や美容に有効とされる物質が含まれていることもあり、健康・美容に関心のある人たちからも人気です。

また日本には多くの有名な温泉地があり、それぞれの温泉地の周りには風情ある街並みが広がっていることも魅力です。

外国人にとっては温泉自体が珍しいのはもちろん、風情ある日本らしい街並みを楽しめることも温泉が人気な理由です。

日本人の美意識や繊細さが生んだ、誇るべき伝統文化

古くから現代まで受け継がれてきた、日本の伝統文化たち。

日本の伝統文化には、日本人の美意識や繊細さが色濃く反映されているものが多いです。

海外からは「クールJapan」と支持されることも多く、日本人として誇らしいですよね。

そして、そんな日本の伝統文化を「実際に体験してみたい」という外国人も多いです。

モテナス日本では、外国人のお客さまに日本の伝統文化を楽しんでもらえるプランをオーダーメイドで用意することができます。

たくさんの外国人VIPに向けて、伝統文化体験を用意してきた実績があるので「どんなプランを用意したらいいか分からない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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